ホームカミングデイ「つくってまなぼ-久保田雅人さんに聞く造形教育」

2017ホームカミングデイご報告

 

2017.10.22

 日女祭二日目、台風21号の影響で絶え間なく雨が降る中、教育学科のホームカミングデイと、それに続いて回生委員会が開かれました。
 実は私のお目当ては、教育テレビ(Eテレ)で放送されていた [つくってまなぼ わくわくさん]の工作教室。また幼児の保育施設で仕事を再開したので、楽しい工作を仕入れたい、との気持ちでしたが、学生さんが半分以上の会場で、親世代の私たちも違和感なく、期待以上の楽しい時間が過ごせました。
 
 わくわくさんこと久保田雅人氏は、もともと教員志望だったそうです。本屋での立ち読みから急きょ劇団に所属したこと、わくわくさんになったきっかけなど、工作の前や合間のトークが本当に魅力的で、放送の裏話もたくさん聞かせてくれました。
 私の世代になじみのあった [できるかな]の“のっぽさん”はパントマイムのような、語りのないキャラクターで、工作も園単位、クラス単位でするような大きなものが中心でした。そこで次は“しゃべらせたい”と“ひとりでもできる工作”というディレクターの希望があり、落研出身の久保田氏がしゃべりのわくわくさん、として平成元年ごろ登場したそうです。
 
 そんな中、楽しい工作と共に、子どもと関わるときのヒントもいくつか教えてくれました。
まず [つくってまなぼ]の工作は、きっちりではなく「適当に」。きちんと半分、きちんと三分の一ではなく、はさみを使い、フリーハンドで カット。 だいたい人さし指の一節分とか、だいたい〇センチ位とか。切り抜くのも、途中で止めるのも、位置はだいたいこのあたり、ということで、番組でものさしを使ったことは一度もないそうです。
 今日も一枚の色画用紙から、ハサミとホチキスだけでいくつかの、アレンジの聞く楽しい作品がたちまち出来上がりました。
 
 そして工作を使ってゲームをするようなとき、相棒のゴロリという、子グマの着ぐるみ君とは、事前段取りなしの真剣勝負。「子どもはウソを見抜く」から、勝ち負けはホンモノで、勝てばやったー!負けると、くやしい~‼と本当に悔しがる。自分も一生懸命なのですね。
 
 また、若い人には日々いろいろなことを体験して、選択眼を養ってほしいそうです。
谷川俊太郎さんの詩 ~中略 うその中にうそを探すな  ほんとの中にうそを探せ
ほんとの中にほんとを探すな うその中にほんとを探せ ~
を引用して、ほんとを見抜く力をつけてほしい、とおっしゃっていました。
 
 学生からの質問に答えて-
・子どもの関心をひくコツは 自分が本当に楽しいかどうか
・楽しく見えるコツは わーすごい、できるかな、やってみよう、とちょっと気をひくようにする
・ほめかたが難しい。「とっても良かったよ、でもこの部分をこうするともっと良かったよ」
 という言い方をすると、また挑戦してくる、ということ。
 現場をたくさん知る方のお話には、学生たちも納得顔でした。
 
 最後に学科長からの感謝のことばと、フラワーアレンジメントが久保田氏にプレゼントされて、講演会は終了しました。

以上

(34回生 内山)